スパムメール配信を分かりやすく解説したページです。
スパムメールとは
スパムメールとは欲しいとも思っていない情報をemailで遠慮なく大量に送りつけてくるものを言います。
これはかなり迷惑です。
一度送られてくると日に日に多くなってきます。
しかも、携帯電話の場合、受信料は受信者が払う仕組みのため、これは“被害”以外の何ものでもありません。
要は着払いでダイレクトメールが届くようなものです。
ダイレクトメールならば、郵便屋さんに受け取りません、と言えばいいだけですが、emailは問答無用で送られてくるのでタチが悪いといえます。
この仕組みを利用した悪徳業者が大量にスパムメールを配信しているのです。
逮捕された業者の中には、230億件ものメールアドレスを 用意し、2か月で54億通のemailを配信したとのことです。
日本の人口が1億2千万人で世界の人口でさえ全部合わせても70億人です。
emailアド レスが230億というのはかなり多い、という言葉では言い表せません。
ともかく、信じられない数のスパムメールを逮捕された業者は流していたわけです。
しかも、これは逮捕された1業者が流した数です。
日本全国であったらどのくらいのスパムメールが流れているのかなど想像もできません。
統計によれば、 emailの約97%がスパムメールと言われています。
どこから発信されているのでしょうか。
これも統計によるとアメリカ、中国が大きな割合を占めていて、台湾、ロシアが続きます。
それと驚くのは、日本語の割合が高い、という事です。
例えば、台湾からのスパムメールの実に93.6%が日本語だという事実もあります。
つまり、ターゲットは日本人ということになります。
しかし、外国人が配信しているかというとそれも早計で、先に逮捕された日本の業者はスパムメールの配信サーバを中国に128台設置し、日本から遠隔操作でスパムを配信していたとのことです。
スパムメールの内容
スパムメールの内容はどんなものでしょうか。
出会い系やポルノサイトからの架空請求が一番多いようです。
例えば、いきなり“オモシロ画像”などと言う文面 のメールが送られてきます。
クリックすると“入場”というボタンがあり、またクリックすると突然“入会ありがとうございますxx以内に入会金をお支払ください”などという画面になるタイプのものです。
また、内職募集などの名目でマニュアルを売りつけるタイプもあります。
“必ず儲かるノウハウマニュアル格安 xx万円”とか書いてあり、そのマニュアルを購入しないと仕事が来ないタイプのものです。
このような先行支払い型の文面は怪しいと思わなければなりませ ん。
今流行のSNSを装ったスパムメールもあります。
“招待状です”などのメールが来てアクセスすると有料の出会い系サイトに勝手に登録されてしまうよう なタイプです。
中にはそのようなまどろっこしい手口を使わないモノもあります。
イキナリ請求書のようなメールを送りつけてくるタイプです。
“サイト使用料 xxです、xx日以内にお支払いください”というようなものです。
ストレートすぎて意表をつかれますね。
しかし無視して粛々と受信拒否登録をしましょう。
ドロップシッピングを利用したスパムメールもあります。
“ネットで副業、月xx万円は儲かります”というような文面で初期投資金額を振り込ませてネットショッピングをさせるようなものです。
“集客は当社におまかせ!”と書いてありますが全く売れない、というタイプです。
まず「必ず儲かります」などと堂々 と書いてある文面は信用しないのが良いでしょう。
マーケティングやセールスを真面目に研究している書籍ではそんな言葉は見たことはありません。
また、懸賞 サイトというものもあります。
懸賞に応募するために自分の個人情報を入力し、最後はハズレとなって翌日からスパムメールが山のように届くというものです。
また、微妙に嫌なものとしては、商品の問い合わせをすると、デフォルトで”情報を受け取る“とチェックがついていて、チェックを外すのを忘れて送信してしまったときです。
次の日から販促のemailは来るのですが肝心の問い合わせに対する回答は無し。
販促メールを解除する時は送信した時の簡単さとは違い IDだのPWなど入力しなければなりません。
それでも解除してホッとしていると次に日にまた販促メールが来る・・・メンドクサイ操作をした割には解除され ていない・・・誰もが知っている大手通販会社でもこのようなことがあります。
早速迷惑メールとして登録したのは言うまでもありません。
販促メールがこの瞬 間スパムメールとなったわけです。
このように、多種多様なスパムメールが大量に配信されているのが現実なのです。
それに対して携帯キャリア各社でもブロッ ク機能を強化しスパムメールの受信拒否機能を充実させています。
一時よりスパムメールの到達率はかなり減ったように思えます。
ステップメールへの影響
さて、通常の販売などの事業を展開している優良な事業者はかなり迷惑です。
ブロードバンドで回線速度が速いと言ってもやはり遅延するemailはあるもの です。
ステップメールを配信するタイミングを設定しユーザの嫌がる早朝や夜間の配信をずらしたとしても遅れて配信されてしまったらユーザによっては良い気持ちはしないでしょう。
これはせっかく集めたユーザが去っていくきっかけになるかもしれません。
また、スパムメールはIPアドレスやドメインでブロックされています。
一度受信側メールサーバにスパムと認識されたIPアドレスやドメインから配信されたメールは受け取らないのです。
もしステップメールを共用サーバで利用し、その共用サーバを利用している他の事業者がスパムと判断されていたらどうなるでしょうか。
つまり、まっとうなビジネスをしている事業者ま でスパムと判断されてしまうのです。
ここで一つの実験があります。
ある事業者がユーザから反応の薄いIPアドレスを二つに分けたそうです。
一つは従来の IPアドレス、もう一つは新規のIPアドレスです。
すると、新規のIPアドレスから反応が多くあった。というものです。
この実験を通して見えるのは、今ま でのIPアドレスは受信サーバがスパムメールを配信してくるIPアドレス、と認識していたため送達できなかったのです。
しかし、新規IPアドレスを設定したら反応があった。
それは受信サーバがまだそのIPアドレスを評価していないにほかなりません。
その実験結果を考えても、共用サーバを利用するより専用 IPを割り振ってくれるステップメールのサービスが良いでしょう。
おすすめはVPS-NEOです。
ASP型のVPSなので事業者は自前でサーバを持つ必要 が無いのに、専用IP、専用のドメインを利用することが出来ます。
その機能も充実しており、使い勝手がいいのも魅力です。
スパムメール配信との同居はゴメ ンだという事業者は、是非NEOを利用するのがススメです。